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「Anrealms (アンレルムズ) 」は「Art (アート) 」、「Science (サイエンス) 」、「Design (デザイン) 」、「Engineering (エンジニアリング) 」という四つの異なる思考のフレームワークをインストールした個人が集まった「Collaborative collective (コラボレーティブ・コレクティブ) 」である。それぞれが個人として独自分野での表現、研究、制作、事業活動を行いながらも、コレクティブとして内外のコラボレーションを軸とした幾つもの異なるプロジェクトを立ち上げながら活動している。

全ての物質、情報がビッグデータ、集合知としてなめらかになっていく社会において、ゴールを固定化することはリスクに他ならない。そこで未来のゴールを常時アップデートした上で、その視点に沿ってリサーチした過去の文脈、データを捉え直し、現在考え得る限りの次世代のスタンダードを形作る。それらの活動を通して「Anrealms」という可変的かつ可塑的なコレクティブを一つの社会実験として社会に実装していく。

「Anrealms」は「An (アン) 」+「Unreal (アンリアル) 」+「Realms (レルムズ) 」という三つの言葉を組み合わせた造語である。「An」は否定を意味する接頭語であり、「Unreal」は非現実的な、架空の、想像上のという意味、「Realms」は場、領域、王国という意味をそれぞれ持つ。それらを組み合わせることで、非現実的、架空、想像上のものを現実にする、既存の場、領域、王国などの枠組みに安住せず、自分たちの夢のような場を創るという意味を持つ。

コレクティブ全体に共通する特徴としては、以下の「Layer (レイヤー) 」、「Gestalt disciplinary (ゲシュタルト・ディシプリナリー) 」、「Emergent debate democracy (創発ディベート民主制) 」という三つのキーワードを挙げることができる。「Layer」は現実世界に対する認識の仕方、「Gestalt disciplinary」は表現、研究、制作、事業における対象領域のパラダイム、「Emergent debate democracy」はコレクティブにおける意思決定の方法をそれぞれ表す。

「Layer」は重層性のことであり、現実世界は無限に存在する次元の異なる視点、解釈によってダイナミックにその姿を変動させる。その現実世界における抽象性と具体性の狭間を縦横無尽に行き来することで、本来誰にでも自然に備わっている異質性、特異性、分裂性、複眼性を積極的に肯定する。異なるレイヤーを通して対象の中に隠れた要素を見出していくことは、現実世界のリアリティを全く新しい認識へと変化させることに繋がる。

「Gestalt disciplinary」は従来的な専門性、領域横断性における深さ、広さ、またはスペシャリスト、ジェネラリストという枠組みに対して、ゲシュタルトという全体と部分の関係性を表す軸を導入することで、表現、研究、制作、事業における新しい対象領域のパラダイムを提唱する。全てのジャンル、枠組み、領域において垂直性と水平性の軸をフラットに捉え、それらとは違う奥行きを持った独自の関係性を再構築する。インプットとアウトプットの手段も種類も問わないが、それらは常に既存の分野を超える新しいゲシュタルト、関係性を構築するものでなくてはならない。

「Emergent debate democracy」は創発によるボトムアップとディベートによるトップダウンの力が拮抗することによって生まれる民主的かつ創造的な意思決定の方法。ある議題において創発的、無意識的、感情的に集ったアイディア、集合知に対して、相対的、意識的、論理的なディベート、熟議によって意志決定を下し、最終的に独自の絶対的、超越的、感性的な創造に辿り着く。

「Anrealms」はこれらの理念を実現するための場であり、コラボレーションを軸とした幾つもの異なるプロジェクトによって終わりなき創造を続けていく。